・バイオショック PV
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・ストーリー
1946年11月5日、科学者アンドリュー・ライアンは大西洋中央に海底火山を原動力として完全に自立する水中都市を建設し、“携挙”を意味する「ラプチャー(Rapture)」と名付ける。
建設の目的は科学者や芸術家、エンジニアといった人々に対して才能を発揮できる最先端の環境と、宗教や政府による規制に縛られない自由を与えることで今までに無かった成果を出してもらうというものでした。
そのため、「ラプチャー」は冷戦時代の科学者らの逃げ場であり、自由気ままな生活を送れる場“ユートピア・シティ”でもある。
科学者の中には遺伝子工学を研究する者もおり、中でもブリジット・テネンバウムという女性科学者がウミウシの一種から「アダム(Adam)」という、人間の能力を飛躍的に変化させる物質を抽出することに成功した。
しかし、「アダム」に関する研究競争によって主な二つのグループ間で武力さえも行使する抗争が勃発した。
遂にはそれぞれのチームが「アダム」によって自らの体を改造するようになった。
だが、過度な人体改造の副作用でほとんどの人々は人間としての精神を失うこととなり、最終的に「ラプチャー」はかつて人間だったモンスターが生き延びるための殺し合いを繰り返す場所と化し、荒廃した都市は至る箇所で漏水や水圧による破損が広がり、全体が陥没するのも時間の問題となっていました。
1960年、主人公ジャックは、大西洋上を飛行する旅客機の機内で家族の写真や「Would you kindly not open until…(恐縮だが…まで開けないでほしい)」と書かれたプレゼントをながめていました。
その後、何らかの原因により旅客機は大西洋へ墜落し大破、炎上する。幸運にも生き延びたジャックは近くにあった灯台にたどり着いた。
そこには球形の潜水艇が置かれており、それに乗り込んだ彼は荒廃した都市「ラプチャー」へと行き着いてしまった。
早々にして都市の狂気に満ちた世界を垣間見る彼に、ラジオを通じてアトラスという男が語りかけてきた。狂気に満ち溢れた都市での生き残りをかけた戦いが始まります。
・ゲームシステム
ジャンル:アクションRPGならぬ“FPS・RPG”
物語や演出、独特な背景設定を楽しむ事に主眼を置いている、広大な閉鎖空間を探索しながら謎を解き明かし自身を強化します。
無数の音声メモが存在している、銃だけではなく超能力を使用・装備して戦う、敵がランダムで復活します。
倒した敵を調べると金やアイテムが入手できる、一部の敵には火や氷などの『属性』が存在します。
金を使って弾薬や回復アイテムを購入、などのRPGのような特徴が数多く存在するが、これらのゲームとしての基礎設計はイラショナル・ゲームズが過去に手がけた作品『System Shock 2』から継承・改良されたものが多いです。
バイオショック独自の要素としては、モノクロ映画『メトロポリス』を彷彿とさせるレトロで未来的な造型がそこかしこに見られます、そして60年代のアメリカ文化とオーバーテクノロジーが入り混じった海底都市ラプチャーの奇妙かつ独特な舞台設計や“お使い型のRPGであること”を巧みに利用した秀逸なシナリオと優れた演出手法、欧米のRPGの特徴でもある「道徳に従うか反するかを選べる“選択”」や2007年時点では最高峰と言えるグラフィックなどが挙げられます。
戦闘の面では、単純な射撃の技術だけではなく状況判断の適切さや、使用する武器・特殊能力の選択、そして地の利を考慮した戦略が重要視されているのも特長であり、豊富な武器と能力をプレイヤーの意思で組み合わせて戦う事の出来る自由度の高さもまた魅力となっています。